ArcGIS Pro SDK バージョン 3.2 の新機能を紹介!

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01-17-2024 07:55 PM
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ArcGIS Pro SDK バージョン 3.2 の新機能を紹介!

はじめに

ArcGIS Pro SDKArcGIS Pro を拡張するアドイン開発ができる開発キットです。ArcGIS Pro のユーザー インターフェイスのカスタマイズや独自の機能を開発することができます。業務フローを効率的に実行できるように ArcGIS Pro をより使いやすく拡張することができます。

2023 年 12 月に ArcGIS Pro バージョン 3.2 がリリースされ、それに伴い ArcGIS Pro SDK もアップデートされました。本記事では ArcGIS Pro SDK のバージョン 3.2 で拡張された機能についてご紹介します。

 

3D Analyst

ArcGIS.Core.Data 内の新しい Analyst3D Namespace により、LASTIN、および Terrain データセットの新しいクラスにアクセスできるようになりました。
TinDataset クラスを使用して、TIN ノードエッジ三角ポリゴンのプロパティにアクセスし、TIN レイヤーを使用して見通し線解析の実行や、地形からピラミッドとピラミッド レベル情報とタイル情報を取得できるようになりました。LasDataset クラスを使用すると、サーフェス制御と個々のLASポイントにアクセスすることができます。
詳細は ArcGIS Pro SDK GitHub wiki3D Analyst Data にコードスニペットが公開されていますので参考にしてみてください。また 3D Analyst Community Samples では、見通し線解析、TIN レイヤーの操作、LAS データセットの操作といったサンプルも公開されていますので、併せてご参照ください。

LineOfSightAndObstructionPoint.png

 

ナレッジ グラフ

バージョン 3.2 ではナレッジ グラフへのアクセスとクエリが追加されました。データ モデルのメタデータの取得、OpenCypher クエリ言語を使用したグラフ クエリの実行、全文検索の実行など、API を介してグラフ ストアにアクセスできるようになりました。
詳細については、ProConcepts のドキュメントを参照してください。また、ArcGIS Pro アドインでナレッジ グラフをどのように活用できるかを示すコード スニペットも用意しています。今後のリリースでは、ナレッジ グラフの機能がさらに追加される予定です。
ナレッジ グラフについては、「ArcGIS Knowledge の基本操作」もご参照ください。

 

Arcade表現の評価

アドインを使用して .NET コード内で Arcade 式をインタラクティブに評価する機能が追加されました。バージョン では、ArcadeScriptEngineArcadeEvaluator クラスが含まれています。
アドイン内で Arcade 式をインタラクティブに評価する方法についてはコード スニペットも公開していますのでご参照ください。

 

その他のアップデートで強化された機能については、APIリファレンスの「What's New for Developers at 3.2」の「API Changes」セクションを参照してください。

 

まとめ

本記事では ArcGIS Pro SDK バージョン 3.2 で追加された主な新機能についてご紹介しました。ArcGIS Pro SDK を使用するとオリジナルの機能をもったアドインを作成することができ、ArcGIS Pro を拡張することができますので、ArcGIS Pro のカスタマイズを検討している方はぜひご活用ください。

 

関連リンク

What’s New in the ArcGIS Pro SDK 3.2

ArcGIS Pro

ArcGIS Pro SDK

ArcGIS Pro SDK 開発リソース集

はじめてのアドイン作成ハンズオン

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