ArcGIS Enterprise 11.2 の新機能

2024/02/06(日本時間)に ArcGIS Enterprise 11.2 がリリースされました。

本ブログでは、ArcGIS Enterprise 11.2 の新機能や機能強化をいくつか紹介致します。

リリースに含まれるすべての機能については、Esri のヘルプドキュメントをご参照ください。

ArcGIS Enterprise ポータル

・Map Viewer の更新

ArcGIS Online 2023年2月および6月のArcGIS Onlineのアップデートで導入された新機能が含まれています。

一番の目玉として、これまでMap Viewer Classicでしか利用できなかった空間およびラスター解析ツールの追加があり、Map Viewer でが利用できるようになりました

・Scene Viewer の更新

計測時にフィーチャにスナップが利用できるようになり、ボクセルレイヤのスライスツールの導入や地形の改善など、各種修正が行われました。

コンテンツとデータの管理

・Portal 上でのサービス管理

これまで、ユーザー管理のデータストアを参照するサービスは、ArcGIS Server Manager を介して管理する必要がありました。
ArcGIS Enterprise 11.2 からは従来の方法に加えて、ポータルのアイテム詳細ページから直接ケーパビリティの変更やサービスの停止、開始といった作業を行うことができるようになりました。

・ホストフィーチャレイヤーの更新

CSV からホストフィーチャレイヤーを公開する際、フィールドの削除やフィールド名をポータル上で設定、変更ができるようになりました。この操作は上書きの際にも行うことが可能です。

ホストフィーチャレイヤーを出力する際に KML ファイル形式を利用することができるようになりました。これにより、ArcGIS 以外でのレイヤー情報の共有が可能になります。

また、アイテム詳細ページからホストフィーチャレイヤーの更新を行う際、各種選択肢がボタンで表示されるようになりました。追加、更新、上書きなど、ボタンを用いて選択が可能です。

・高度な編集ユーザータイプ拡張機能

ArcGIS Enterprise 11.2 から、ArcGIS Advanced Editing ユーザータイプエクステンションが追加されました。このユーザータイプエクステンションは、これまでのライセンスにおける ArcGIS Utility Network ユーザータイプエクステンションを含むものとなっています。詳細については、こちら(英語サイト)をご参照ください。

ArcGIS Enterprise サーバーロール

・ArcGIS GeoEvent Server

ArcGIS GeoEvent Server 11.2 では、アドオンコンポーネントとの新しい統合機能、解析機能の拡張、使いやすさとパフォーマンスの向上、および製品全体の安定性の強化が含まれています。アップデートの詳細については、「ArcGIS GeoEvent Server 11.2 の新機能」をご参照ください。

・ArcGIS Image Server

ArcGIS Image Server 11.2 では、テレイン解析、ディープラーニング解析、および多次元解析などに多くのラスター解析ツールが追加されました。アップデートの詳細については、「ArcGIS Image Server 11.2 の新機能」をご参照ください。

その他のアップデートで強化された機能については、「ArcGIS Enterprise 11.2 の新機能」をご確認ください。

参考情報

本コミュニティからの情報以外に、下記のように Esri および ESRIジャパンから情報を発信しております。

ESRIジャパンの主な情報

米国 Esri 社の情報